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手づくりの生きがい ―生活文化の伝承―

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手づくりの生きがい ―生活文化の伝承―

<内容>
四百年つづいてきた東京世田谷のボロ市は、今年も盛況をきわめた。こうした郷愁を誘うような行事が、年毎に賑わいを増していますが、一体何が人びとをひきつけるのでしょう。

●あるマンモス団地でも毎年暮れに、餅つきを行ないます。手間ひまかけて餅つきなどをしたい気持ちは、どうして起こるのでしょう。ものが豊富 に出回わり、便利になった暮らしの中で、私たちは生活の基本的な技術とか、人間的な情緒を次第に失ないつゝあることも事実です。
 団地の人たちは、こゝで育つ子どもたちに、故郷の味をつくってやりたいのだといゝます。
●ふるさとの味といえば、文字通り郷土料理ではないでしょうか。代々伝えられてきた、手づくりの家庭料理、それは永い時間の中で生れた生活文化の一つです。
 山梨の家庭では、中学三年の少女が祖母と母に習って「ほうとう」をつくります。こんな時には調理法だけでなく、たべものをつくる主婦のたしなみなども自然に教えられてきた事が感じられます。
 最近では農村でも三世代の家族が一緒に暮らす家が少なくなり、このような伝承の機会も少なくなりました。

 その伝承を存続させる新しい試みが、社会教育の活動として始まっています。
 その例を各地に取材しました。

●公民館の婦人学級で学んだ、いろいろな紐結びの講習。
●老人クラブの協力で子ども会が行なった、ロ一カル色豊かな独楽づくりと遊び。
●正藍染めや機織りを研究し、楽しんでいるグループの活動。
●ある市では高齢者からレクリエ一ション研究会の青年たちを通して、昔からの遊び道具のつくり方や遊び方が伝えられています。
 青年たちは、指導方法に研究を加え、それを各地区の子ども会のリーダ一に教えます。
 リ一ダ一たちは、それぞれの地区に帰って、習ってきたものを仲間と一 緒につくって遊びます。この伝承の仕組みが、地域ですっかり根づいているのです。

 遊びに限らず、暮らしの中に受け継がれ、伝えられてきたものは、人間 のあたたかさや知恵のすばらしさを感じさせます。そしてそれは私たちの営みを支え、人と人をつなぐ大切な役割を果たしているのではないでしょうか。

文部省選定

日本映画教育協会
英映画社
カラー28分

製作 高橋銀三郎
演出 千石秀夫
脚本 藤原智子
撮影 藤井敏貴、千葉寛
音楽 真鍋理一郎
解説 平光淳之助
効果 小森護雄
照明 高橋洋一
製作担当 長井貢
現像 東洋現像所

JAPANESE HANDMADE TOYS ―A Tradition in Beauty―

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JAPANESE HANDMADE TOYS ―A Tradition in Beauty―

   This film introduces Japanese handmade toys of different types, shows how they are made and the materials which are used in tlie making. Japan abounds in toy folk crafts representing every corner of the country and toys explain much about the people who have produced them. For overseas visitors to Japan, toys often prove to be an excellent reminder of their japan trip.
   There are many types: sometimes they represent a miniature of a festival float, a festival mask, a folk tale hero and an animal worshipped by adherents of ancient religion or a comical character. Toys invariably reflect the dreams and love of those who cherish them.


国際観光振興会
英映画社
カラー14分

この作品は「科学映像館」さんのサイトで公開されています。
JAPANESE HANDMADE TOYS -A Tradition in Beauty-(日本人と郷土玩具)

製作 高橋銀三郎、宮下英一
脚本 千石秀夫
演出 千石秀夫
撮影 根岸栄
作曲 真鍋理一郎

ヨーロッパの福祉都市 ―スウェーデンを訪ねて―

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ヨーロッパの福祉都市 ―スウェーデンを訪ねて―

<内容>
胎内から天国まで等と言われるのが、スウェーデンの社会福祉ですが、この国を訪れた取材班は、 まずさまざまな老人たちの生活ぶりを取材します。年金だけでくらしている老人夫婦の生活、公立の老人ホームでのくらしぶり、老人専用に作られたニュータウン内の住宅でくらす老人の生活、年金者ホテルでの生活ぶり………そして何処に行っても見られるのは、充実した設備と至れり尽せりの福祉対策です。映画はそのさまざまな形をていねいに紹介しますが、この国の老人福祉は衣食住の問題から老後の生甲斐という次の段階に入ったと言えそうです。この高度な福祉社会を支えているのは勿論若い勤労者たちですが、重い税負担を支えている彼らにはそれなりの悩みがあり不満を持っています。しかしこの福祉制度に誇りを持っていることは確かです。取材班はこうした人たちの負担した税金が何処でどのように働いているかを追って見ました。保育園で、学校で、身障者の家庭で、住宅難と言われる団地で、病院で………そして何処でも見られるのがやはり徹底した人間優先の福祉対策でした。もちろんこれは天国の話ではなく彼らが血のにじむ努力で築き上げたものですが、こう見てくると、スウェーデンの人々が、不満や悩みを持ちながらも、自分たちの福祉社会に誇りを持つことは当然だと思われます。さて私たちの道は……………


日本都市開発研究所
英映画社
カラー40分

協賛 クラレ不動産株式会社、三井不動産株式会社、日生不動産株式会社、西武都市開発株式会社
製作 高橋銀三郎
脚本演出 青山通春
海外取材班 瀧川正年、宮下英一、長井貢
音楽 真鍋理一郎
録音 赤坂修一
解説 鈴木健二
現地協力 藤井恵美
現像 東洋現像所

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