みんよう自慢 中部篇
日本の民謡とおどりシリーズ
みんよう自慢 中部篇
みんなにしたしまれ、たれにも唄はれる唄わしがくにおらがくにさのみんようをたずねて――わたしたちは中部日本に旅をしました。みんようはそのくにそのまちのこころでありあたたかい情でもあります。わたくしたちはしばしその旅情にしたって見たいと思います。まづ日本一の富士のくに清水港は次郎長どんのくに茶どころ静岡の茶つきり節―伊豆韮山の代官江川担庵公が農兵を調練するために作ったと云う農兵節それから開港の歴史の裏に悲しい犠牲の一生を終えた唐人お吉の唄、日本の屋根とも云える中部山岳そこの伊那谷に古くから唄いつたえられた伊那ぶし、北陸の一中心地抒情ゆたかな柏崎の三階ぶし、日本海の荒海に浮ぶ佐渡ヶ島――其処のおけさ節、わたくしたちは太平洋から日本海え唄と踊りの旅をつづけました。そのくにぐにのみんようは、そのくに全部の人の心からの唄であり、踊りでありました。其処の土、其処の波によってつちゅかはれて来たみんようでありました。さアみんなで踊ろよ唄お、わしがくにおらがくにさのみんよう自慢!
英映画社
白黒23分
演出 | 西尾泰輔 |
撮影 | 福田寅次郎 |
解説 | 高橋博 |