カテゴリ

カテゴリ:1969年

少年よ、太陽のように ―BOY SCOUTS OF JAPAN―

カテゴリ:

少年よ、太陽のように ―BOY SCOUTS OF JAPAN―

<製作意図>
 国際的な社会教育団体であるボーイスカウトの運動が、日本に根をおろして50年。育ちゆく少年たちのためにあるこの運動には、現代の社会のなかでとかく見失われがちな人間教育へのいくつかの貴重な問いかけを読みとることができます。
 スカウトたちは名誉と規律を重んじながら、楽しみのなかに、価値ある実践活動をおこなっています。
 この映画は実生活に役立つ技術を身につけ、社会に奉仕する習慣をやしない、社会人としての素養を学び、明るく世界を照らす太陽、そんな人になるために少年の時から訓練するボーイスカウト運動のじっさいを紹介し、青少年教育の一端をになうこの運動の意義をひろく社会によびかけようとするものです。

ボーイスカウト日本連盟
英映画社
カラー30分

製作 高橋銀三郎
演出 千石秀夫
撮影 宮下英一、長井貢
音楽 平井哲三郎
解説 鈴木健二
演出補 古杉育志
製作担当 滝川正年
録音 東京スタジオセンター
現像 東洋現像所

文子の日記

カテゴリ:


文子の日記

<あらすじ>
 大黒屋豆腐店の主人木村好造は、無一物から今の店を作り上げた苦労人、しかも無類のお人よしである。困った人があれば何とか面倒を見なければ気がすまないし、小さい子どもが危い遊びなどをしていれば、黙って見ている事ができない。
 店の仕事は好造と妻の民子、それに10年も前から住込みで働いている勇次の三人でやっているが、好造は勇次の世話も勿論、熱心に見ている。好造には民子との間に、高校3年で受験勉強に忙しい長男の和男と、中学3年の文子、そして小学校4年の健太と、3人の子どもがある。
 幼い健太はまだ素両に父の人のよさをそのまま受入れて、病気で痕たきりの子どもを慰さめたりしているが、文子と和男はお人よしの父が頼りなく不満である。ことに文子はラッパを鳴らして行商する父の姿が恥かしぐ、 父がサラリーマンならどんなに良いだろうと思っている。
 そんな文子だが、ある日好造がいつも面倒を見ている病人の隆吉の所へ、父にかわって豆腐を届けに行った際、心から父に感謝する降吉の姿に接して、改めて父を見直すのだった。そして又、それをきっかけに、母から店を築き上げた両親の苦労や、働く事に対する母の考え方などを聞いて、深く考えるようになる。
 和男は吉村と言う1人の青年に食事をさせたり、金を貸してやったりして世話をしている父を見てまっこうから批判する。吉村は以前店に住込みで働いていた事があったが、今はとび出してぐれている男なのだ。 しかも何度も父はだまされてお金をまき上げられているのである。
 『……あんな奴、刑務所へぶち込んでやりゃいいんだ』
 その一言で、今まで一度も大声さえ出した事のない好造が大声で、『ばかやろう!』と、 どなりつけた。
 『よく考えてみな、自分の事しか考えられないような、了見のせまい奴は、大嫌いだ』
 『何度だまきれりゃ気がつくんだ』
 和男も負けずに言返すが、お互いに白け切った、嫌な気持である。
 だが結局吉村は、和男の言う通りその後音信不通、また好造はだまされたのである。
 そんなある日、勇次は10年間こつこつ蓄えたお金を資本に、新しい豆腐屋の店を開く事になった。きれいなお嫁さんも貰って幸せそうな勇次を、好造は心から祝福してやるのだった。
 和男は、人手の足りなくなった店の仕事を自分から進んで手伝ったりしているか、ある晩、両親が自分のための学資を、こつこつ積立ててくれているのを発見し感動する。何日かが過ぎた。
 和男は豆腐の配達に出た途中、繁華街であやし気な連中と一緒に居る吉村を見かけた。彼は、勇気を出して吉村に父の所へ帰るように説得する。結果は和男がひどい目に会うが、家に帰った和男は父にもう一度吉村に会って話してみようと言う。 好造も民子も、和男がいつの間にか自分たちの心を受けついで、成人していく姿がうれしくて仕方がない。
 今朝もまた、子どもたちは元気にランニングに出かける。
 『あいつらだけが、かけがえのない財産だ』
 好造夫婦は、子どもたちが元気にすぐすぐ育っていく事に感謝しながら、豆腐作りに精を出すのである。 


文部省特選
文部大臣第3回青少年映画賞
教育映画祭最高賞

貯蓄増強中央委員会
英映画社
白黒63分

企画・製作 高橋銀三郎
脚本 松本英二郎、長井博
演出 青山通春
撮影 前田実
照明 菱沼誉吉
音楽 真鍋理一郎
編集 中尾すみ子
記録 山崎慎子
演出助手 田上弘
撮影助手 高岩震、長井貢
照明助手 森礼路
録音 アオイスタジオ
現像 東洋現像所
出演 桑山正一、真木小苗、江沢信行、青柳直美、大塚治虫、和沢昌治戸川暁子、金親保雄、宮本満里子、祖父江文宏、菅野直行、新倉文男、山田人志、小池修一

あなたは火事の恐ろしさを知らない

カテゴリ:

あなたは火事の恐ろしさを知らない

<内容>
 産業や文化の発展にともない、火災の原因もその様相を大変複雑で恐ろしいものにしてきました。
 燃えないはずの耐火建築のビルやホテルが火事になり多くの焼死者が出ています。燃えやすい石油化学製品、木材より多量の煙を出す新建材、発生した煙のこもりやすい耐火建築、恐ろしい火事は生活環境の進歩に人間力菩追いつかず、新しい生活用具を安全に使いこなす知識や科学する心が不足してい
ることがその原因であります。
 現代生活の中でとかく見すごされがちな火災の危険をクローズアップして、それにどう対処するかを考えさせます。
 そして、これからの生活に少なくとも身につけておかなければならない火に対する態度、とくに石油ストーブやタバコの火など、身近な火の元が、火災につながるプロセスを追求していきます。
 めまぐるしく変りゆく生活環境の中にあって、われわれ現代人が、火事の恐ろしさをどう認識するかを示した映画です。


文部省選定

日本損害保険協会
英映画社
カラー26分

推薦 自治省消防庁
指導 東京消防庁
製作 高橋銀三郎
脚本演出 青山通春
撮影 宮下英一、長井貢
音楽 小沢直与志
解説 鈴木健二
美術 池田康彦
録音 赤坂修一
製作担当 滝川正年

みちのく

カテゴリ:


みちのく

<企画のねらい>
 当社は、修学旅行の事前指導に協力する方針で、昭和36年いらい修学旅行地の映画を製作してきたが、今回は「みちのく」を完成した。
 この映画では、東北地方とくに奥東北の四季それぞれの、美しい自然を追いながら、文化遺産や素朴な生活をとりあげた。さらに、北上川流域にすすめられた総合開発、八郎潟干拓地にはじめられた大農経営などにも触れ、現代の東北がその後進性をふるい落して、大きく変ろうとする姿も織り込んで編集した。 

文部省選定

近畿日本ツーリスト
英映画社
カラー29分

監督:千石秀夫

くらしを描く

カテゴリ:

くらしを描く

──大地に汗する親の姿に働く意義を知る鋭い観察を絵画に表現するこどもたち──
身近な生活と結びついた図工の学習を通して、こどもたちがどのように成長したか、教育の過程を一年間にわたって記録した画期的な映画

文部省特選
芸術祭大賞
文部大臣第4回青少年映画賞
教育映画祭最高賞
キネマ旬報ベスト・テン第一位

社団法人日本美術教育連合
英映画社
カラー36分

製作 高橋銀三郎
脚本・演出 青山通春
撮影 宮下英一、長井貢
音楽 真鍋理一郎
製作主任 滝川正年
録音 アオイスタジオ
現像 東洋現像所

このページのトップヘ

見出し画像
×