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日本の民家

<映画『日本の民家』のあらまし>
自然のいろいろなわざわいから、自分や家族を護り、安心して働ける場所を求めて、私たちの祖先は昔からさまざまな工夫をこらしてきました。
そして、一時的に休める場所から、四季を通じて暮らせる住居へ、さらに代々にわたって住みとおせる家へと、日本の民家は北緯30度から、45度におよぶ、それぞれ異なる気候風土とくらしの仕組みに合わせてつくられてゆきました。そしてこれらの民家は、いまなお日本の各地に残され、生活に対する深いちえをしのばせると共に、偽りのない素朴な民族文化を伝えております。
この映画は南から北へ、土と密着した民家を、そしてそこにすむ人々のくらしを、美しい自然の風光と共にカメラを通して展開してゆきます。
まず、カメラは日本の南端鹿児島へ飛び、「二棟造り」の農家と土に生きる人々、北九州米作地帯の「くど造り」(扇谷造り)、そして田の字型の部屋、山陰地方では日本建築の原型と言われる「大社造り」丹波地方の「入母屋造り」また、奈良地方の「切妻造り」そして大和棟、四国地方は山深い祖谷谷の「いや型」と呼ばれる寄棟造りの集落。日本の屋根と呼ばれる中部山岳地帯白川郷の「切妻合掌造り」とそこで生活する人々をさぐってみました。
さらに山梨県甲府盆地では「切妻破風造り」を、関束北部では自然の美しさで名高い尾瀬ヶ原から赤城山麓へ、そこで特徴ある「切屋根造り」(赤城型)の民家を写し、さらに北へ進み岩手県南部地方の「曲り屋」の構造から秋田、山形の雪国独特の「中門造り」など厳しい自然に融けこみ、それに適合したくらしを求める農民の真摯な生活をカラーワイドのフィルムの中に再現してみました。


文部省特選
芸術祭奨励賞
教育映画祭特別企画賞

日本損害保険協会
英映画社
カラー36分

製作 高橋銀三郎
監督 赤佐政治
撮影 千石秀夫、相良国康、宮下英一、伊藤三千男
音楽 清水脩
録音 田中義造
照明 阿部定雄
現像 東洋現像所