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カテゴリ:1983年

陽のあたる家族

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陽のあたる家族

<内容>
 中学2年生になる小田明はギターが大好きで、毎日ギターばかり弾いていて母を心配させている。しかし今持っているギターは初心者用の安物で、もう少し良い音のするギターが欲しくてしかたがない。だが父親は南部鉄器の鋳物職人で、腕は確かだが金儲けは決して上手ではないし、今まで共稼ぎをしていた母も失業している状態でおいそれと5万円も6万円もするギターは買って貰えない、友達の小林なんか、10万円もするギターを持ってるし、ステレオも買って貰ったという、何だ5万や6万のギター位いと思う。
 そんな不安定な明を心配した祖母のきよは父親や母親と相談して、明を老人会の慰安会に引張り出す事を考える、慰安会で明に得意のギターを弾かせようというのである。明はギターで民謡や演歌を弾くことも出来ず年寄り達の喜ぶものなど出来ないというが、結局、妹の典子たちも一緒に行 って明の伴奏で唱歌を歌うことになる。
 そして当日、公民館の広間に集った数十名の老人たちは、明のギターの伴奏で精一杯うたをうたった。心を込めて一心にギターを弾く明、精一杯声をはり上げて歌う老人たち。その感動は静かに老人たちから明に、明から老人たちにと伝わり、盛大な拍手のうちに終った。明は老人たちが思いもかけず、自分たちの音楽に感動してくれた事に深い感銘を受けるのだった。
 そんな明にギターを買ってやりたくなった父親は、明の夏休みに、アルバイトとして自分の鉄瓶作りを手伝わせ、そのお金でギターを買うようにと鋳造所に明を連れ出す。
 明が見た父の仕事はきびしいものだった。 神経を張りつめた緻密な鋳型作り、滝のような汗を流す鋳造作業――
 やっとアルバイトを終えてお金を握った明だが、父の汗を見た明にはホイホイとその鉄瓶が二つ三つ買える5万数千円のギターは買えなかった。その夜、古いギターを弾く明の脳裡には老人会で自分のギターに感動してくれた老人達の姿が次々と浮び上るのだった。
 老人会では、足の不自由な老人たちのためにと、車椅子を買うために零細なお金を貯めているのだった。 数日後、一家は中尊寺に遠足に出かけた。金色堂の巧緻で豪華絢爛たるその内部。
 それを見ながら父は、鋳物屋に小僧になったばかりの頃これを見て、何百年も昔の職人のやった事に深い感銘を受け、よし自分も日本一の鉄瓶作りになってやろうと決心した事等を明に話して聞かせる。
 その後、弁当を食べながら、明は父に、典子や昇たちが小遣いを貯めて老人会に寄附するのと一緒に自分のアルバイト料も寄附しようと思うと言い出して驚かせる。
 明のギターを聞いて喜んでくれた老人達も皆んな父のように汗を流して長い人生を頑張って来た人たちだ、その人達の中に足の不自由な人がいるんだと明は感じたのだ。
 心が不安定だった明も、何時の間にか立派に成長してくれたのだ。
 「そうか、お前が考えた事だ、お母さんだって反対しないだろう」
 と、父は母をふり返った、母も祖母もにこにこしてうなずき合うのだった。
 はしゃぎまわる子ども達を先頭に、晴ればれとした笑顔一杯で帰途につく一家に明るい初秋の陽が降り注ぐのだった。


貯蓄増強中央委員会
英映画社
カラー32分

製作 服部悌三郎、長井貢
脚本・演出 青山通春
撮影 江連高元
照明 浅見良二
美術 永沼宗夫
音楽 真鍋理一郎
録音 加藤一郎
効果 小森護雄
演出助手 鈴木康敬
記録 槙坪千鶴子
現像 東洋現像所
出演 なべおさみ岩本多代、真木小苗、松邨多美夫、大村美樹、吉村光弘、原ひさ子和沢昌治、稲川善一、益田愛子、飯田テル子、杉本親寛

あしたを心豊かに ―わが家の生活設計―

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あしたを心豊かに ―わが家の生活設計―

貯蓄増強中央委員会
英映画社
カラー24分

製作 服部悌三郎、長井貢
脚本・監督 堀内甲
撮影 江連高元
照明 平野清久
録音 加藤一郎
音楽 小沢直与志
解説 小林恭治
記録 槙坪多鶴子
助監督 鈴木康敬
現像 東洋現像所
出演 山口嘉三木村夏江、永井洋一、小川寛子、穂高稔、松波志保、名川貞郎高杉哲平、岩城和夫

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