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この街を私たちの手で(都市同和篇)

<製作意図>
 我国の住宅市街地の中には、道路、下水道、公園などの都市施設が整わないままに、木造、低層の狭小住宅が密集している地区も多く、特に経済的に低水準に置かれた市民層の居住する地域でば、住宅の老朽化に伴ってスラム化する傾向を示しています。
 とりわけ同和地区住民が、行政の非力もあいまって永年劣悪な居住環境で生活を余儀なくされている事は重大です。
 住宅地区改良事業は、これら不良住宅の密集する市街地について不燃中高層住宅で立体的空間開発を行ない、併せて生活環境施設の充実を図るものです。勿論、同和問題の解決は、環境改善と同時に、社会福祉の充実、産業職業の安定、教育文化の向上及び基本的人権の擁護等を内容とする総合施策によらなければなりませんが、中でも住宅、生活環境の改善が他のすべてをも好転させる鍵とされるものです。 しかしこの事業の成否は、施行者となる地方自治体の努力とともに、住民の協力一一すなわち、住民自身の生活向上意欲の発現にかかっています。
 この映画は、住宅地区改良事業の目的とプロセスを紹介し、その未来にある新しい生活を描きながら、すべての地区がそれを実現する方途を、住民・行政の両サイドから探ったものです。

住宅地区改良事業映画製作委員会
英映画社
カラー30分

企画:大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県、大阪市、京都市、神戸市
協力:静岡県、広島県、山口県、愛媛県